紫水は水戸市を中心に茨城県内で遺品整理・生前整理・特殊清掃を行っています。

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お知らせ

特殊清掃について

特殊清掃の実際の作業ですが、殆どの場合、死後、数週間経ってからのご依頼です。それゆえ、室内はほぼ確実に凄惨な状態です。しかも、死後は確かに数週間かもしれませんが、寝たきりになって数ヶ月から数年、ゴミ屋敷状態になって同じく数ヶ月から数年といった場合が多々あり、単純に死後何日経過の数字はあまり意味をなさない場合が殆どです。

作業手順としてはまず生ゴミなど燃えるゴミに分別されるものを取り除きます。飲みかけの缶ジュースや瓶入りの酒類などもそのまま捨てられませんから中を出してから処分します。液体がドロリしたペースト状になっており、とても凄い悪臭がします。ペットボトルの中に蛆虫が湧いていることもあります。お布団などもどのみち使えませんので一緒に処分します。この作業だけで吐いてしまうスタッフがいるほどです。

次に家財道具を搬出します。タンスのなかに金銭や貴金属類、保険証、通帳などがある場合がありますので一つ一つ丁寧に中を確認します。それでも見逃すことがないとはいえません。ワンルームアパートなどであれば確認に時間もさほど掛かりませんが、一棟まるごとで、時間が限られている場合などはそこまで念入りに探すことは物理的に不可能です。特にゴミ屋敷状態になっているとそれだけで余計な費用が掛かってしまいますので一応、依頼主の方にはお断りを入れ、タンスや押し入れの中を探す程度に留めています。

ここからが特殊清掃の本番です。

業務用のセスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤などの洗剤を活用し、血液や体液、大小便の汚れを落としていくことになりますが、畳のお部屋であれば下手に清掃を行わず、畳を処分することになります。生々しい話になりますが人の形に合わせて畳が腐食しており、いくら掃除をしたところで後から使用するのはほぼ不可能です。物件の持ち主との相談になりますが、畳を張り替える前提であれば畳の処分を一番に考えます。

それではフローリングの場合ならいいかと言われると、これも畳ほどではないにしろ、厄介には変わりはありません。

畳同様、人型にくっきり後がついていることが殆どです。

セスキ炭酸ソーダ、酸素系漂白剤を遣えば確かに綺麗になりますが、念入りに清掃をすればするほどフローリングの色が人型に抜けてしまいます。賃貸物件の場合、この人型の白抜けは致命的です。結局、フローリングを塗り直す、或いはフローリングをすべて張り替えることになります。

次に壁紙も汚れていることが多いので掃除をしていくことになりますが、汚れが取れてもクロス材そのものに臭いが染みついてしまっている場合が多いです。業務用の消臭剤とオゾン脱臭器を使ってニオイを取り除きますが、ニオイに敏感な方だと見た目は綺麗でもなにかニオイがするといわれることもあります。本当にすべてのニオイを消すのであれば壁紙を張り替え、一ヶ月程度は窓を小まめに開けて空気の入れ替えをする以外ありません。

結局のところ、特殊清掃の場合、どこまでやるかです。

賃貸物件であれば当然大家さん、不動産管理会社の立ち合いのもと、どこまですればいいかを決める必要があります。長年お住まいの場合だと壁紙の張り替えは借主が負担しなくてもよいのが一般的です。国土交通省が発行する原状回復をめぐるトラブルとガイドラインにも記載されている通り、壁紙の耐用年数は6年ですから、6年以上お住まいの場合は汚れや染みを綺麗にしなくてもいいとなっております。仮に6年未満であっても月割にすることが認められています。壁紙の張り替えが仮に5万円だとします。住まいになってからちょうど3年、その場合、6年未満だから全額負担であると考えるのではなく、半分経過したので半額の2.5万円を負担すればよいといった考え方です。

これを知らないでいると一方的に借主に壁紙の張り替えやその費用を求められることがあるので注意が必要です。賃貸物件で特殊清掃を行う場合、必ず、大家さん、不動産管理会社の立ち合いをお願いをしております。

大家さん、不動産管理会社に後からあれもこれもと言われても対応が出来ません。無用なトラブルを避けるためにも必ず立ち合いをして、ここまでしましょうという取り決めをする必要があります。

いずれにしましても、特殊清掃の場合、依頼する側にも相当な心労や経済的な負担が掛かるのは事実です。普段から交流があり、納得して最期のお片付けを依頼されるのであればまだしも大抵はまさに青天の霹靂、突然、大家さんや警察から連絡があって渋々遺品整理や特殊清掃に応じるのが殆どです。実際には絶縁状態、たまたま賃貸物件の保証人であるからという理由で不承不承特殊清掃を依頼する方が少なくありません。

今後、核家族化がより加速化し、益々孤独死は増えると思います。あまり、言いたくない話でもありますが、自殺者も高止まりしたままでしょう。我々遺品整理業者がいうのもおかしな話ですが願わくば特殊清掃のない世の中になってもらいたいものです。

特殊清掃について詳しく
https://www.shisui.biz/tokushusesou/
水戸市・ひたちなか市・日立市など茨城県全域対応しています。

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